突然陥没でゴルフ場転落死
2009.04.03
北海道の「ゴルフ銀座」として有名な北海道安平町(あびら)のゴルフ場「ル・ペタウゴルフ」で2009年4月2日、プレー中の女性が深さ4~5メートルの穴に転落し死亡した事故で、北海道警は4月3日午前、現場検証を行い、本格的な捜査を始めたようです。
事故の起きたゴルフ場「ル・ペタウゴルフ」は、札幌から南東に50キロほどの安平町の丘陵地帯にある。
今回問題になっているのは、「なぜフェアウェイに穴があいたのか?」という点。
道警によると女性の後ろを歩いていた次男が転落時の様子を目撃。直前まで「穴は見えなかった」と話しており、道警は事故時に地面が突然陥没したとの見方を強めている。
※北海道安平町によると、
平成18年のゴルフ場利用者数は、約19万人
平成19年のゴルフ場利用者数は、約18万4000人
2009/04/27 asahi.comによれば、
陥没した穴は、フェアウエーの芝生に隠れるようにできていた。深さは約5メートル。穴の直径は上部が約1.5メートル、底は約7メートルあり、「フラスコ型」のような洞だった。
道警の現場検証に立ち会った室蘭工業大の木幡行宏准教授(地盤工学)によると、陥没が起きた8番ホールは降雨や雪解け水の集まる沢筋に盛り土して造成されていた。
なぜ、穴が開いたのか。
木幡さんは、こう推測する
(1)もともとの沢筋の辺りに地下水脈ができあがる
(2)地下水脈が季節や天候によって水位を上下させる
(3)水脈の上にある盛り土が徐々に浸食された。
ただ、沢に盛り土をして造成したゴルフ場では、ふつう地下水に浸食されただけでは陥没が起きない対策が施されているという。排水管が地下に設けられ、土砂は管に入らずに水だけを通す仕組みになっている。
8番ホールの下に排水管が実際に設置されていたかどうかはまだわかっていないが、排水管の出口とみられる貯水池には大量の土砂が流出していた。
陥没事故の原因はまだ解明されてはいないが、東京大生産技術研究所の桑野玲子准教授(地盤工学)は「土を盛って造成した地盤では、地下水によって土が徐々に浸食されて地盤内部で空洞が大きく成長しやすい場合がある。地
表面の変状からこのような異常を見つけるのは困難で、詳しい地盤調査が必要だ」と警告する。
2009/05/01
ゴルフ中の女性がコースの陥没穴に転落して死亡した事故で、休業中の胆振管内安平町のゴルフ場「ル・ペタウゴルフ」は4月30日、事故発生からちょうど一カ月に当たる5月2日から、事故があったコースを除く2コースで営業を再開すると発表した。
レーダーによる空洞調査と荷重試験を行い、安全を確認したとしている。
再開するのは、三コースのうち「デューンズ」「ウッドランド」の2コース(各9ホール)。
地中レーダー探査をコースの地下埋設管がある十カ所で行ったほか、棒状の装置を突き刺す試験なども行い、空洞がないことを確認。フェアウエーに重量2.7トンの大型トラクターを走らせて陥没が起きないことを確かめたという。
一方、8番ホールで事故があった「カスケードコース」(9ホール)は、道警が5月中にも周囲を掘り返すなどの調査をする予定であるため、閉鎖を続ける。
山本秀樹副支配人は「事件を真摯(しんし)に受け止め、信頼回復に努めたい」と話し、同ゴルフ場代理人の弁護士は「会員にこれ以上迷惑を掛けられない。従業員の雇用も確保したい」としている。